 建具屋という仕事は、建物の部品・部材の取付・施工を一手に引き受けるため、扱う部材は鍵の一個からアルミサッシ、ふすまに至るまで、種類も多岐に渡ります。しかも、物件ごとに取り扱い業者が異なるため、その現場に採用した部品のメーカーや型番なども管理しておかなければ、後にメンテナンスを依頼された際の対応は困難です。現場の詳細な記録を残しておく事は、仕事を次につないでいくための必須条件というわけです。
もちろん、現場での簡単なやり取りや部材のメーカー名などは、簡単なメモや走り書きを残しておくだけでも十分な場合もあるでしょうが、ずいぶん前に仕事を受注した顧客からの突然の依頼に、いつ施工した現場か、どこのメーカーの部品を使ったか、伝票はどこに保管したかをすぐに引き出せなければ、迅速な対応はできません。
親子代々建具屋を営んできた早川さんの会社でも、「取引先工務店、現場、部材メーカー、材料、色、型番といった情報は管理しておきたいところですが、現実には忙しくて、取引先の名刺を整理するのが精一杯でした。父の時代には、手書き伝票の分厚い束を一枚一枚めくって調べたり、何年も前の現場ともなると、古い請求書を引っ張り出したりしていました」(早川さん)とのこと。しかし、二代目の早川さんがパソコン導入に踏み切り、今では「顧客らくだプロ」の機能を駆使し工夫を凝らして、簡単な情報管理を実現しています。 |